2017年2月2日木曜日

Seashore0.1.9の基本的な使い方

かつて自作日本語リソースを公開していた Seashore というフリーソフトの基本的な使用方法まとめです。
Seashore は 0.1系とシングルウィンドウの0.5系の2つがリリースされています。
MacOSX ネイティブ環境で動作し、当時としては非常に軽快に動作する簡易な画像処理ソフトとして重宝しました。
明確な開発終了はアナウンスされていませんが、ほぼ停止状態のようです。

▼お品書き

▼色を作ってパレットに保存する

色を作って保存します。
Seashore は OSX 標準のカラーパネルを使っているので、テキストエディットなどを使い慣れていれば戸惑う事は無いでしょう。
カラーパネルだけでいえば、PhotoshopElements6.0 よりもバラエティに富んでいます。
ぜひ使いこなしてください。

♦カスタムカラーの保存
  1. ドキュメントがある状態でツールバー一番下の色が表示されている部分をクリック
  2. カラーホイールと明暗調節を使って色を作る
  3. カラーパネルの虫メガネアイコン右横のエリアをクリックして下のパレットエリアまでドラッグ&ドロップする
  4. 色がパレットに保存される

保存された色の設定ファイルは、ユーザ>ライブラリ>Colors の NSColorSwatches.plist です。
これをバックアップしておけば OS をインストールしなおしたとしても保存した色を復活させる事が出来ます。
ちなみに設定ファイル名の "NS" は OSX の前身である N ext S tep という OS の事らしいです。

▼レイヤーの部分的な結合

レイヤーの結合は メニューバー>画像>レイヤーの結合 で出来ます。
しかしこれは全てのレイヤーを結合する事しか出来ません。
例えば A・B・背景 のレイヤーがあったとして、A と B を結合し A+B と背景のようにするには以下のようにします。

♦レイヤーの部分結合
  1. 結合元のレイヤーを選んで、メニューバー>編集>すべてを選択をクリック
  2. 編集>コピーを選択
  3. 結合先のレイヤーを選んでメニューバー>編集>ペーストをクリック
  4. コピーした画像がフロート状態でペーストされる
  5. 結合先のレイヤーをクリックして統合確定

これはほんの一例で、やり方はほかにも色々とあったりします。
コピー・ペーストをうまく使って合体させまくりましょう。

▼フロートとはなんなのか

フロート【float】は浮遊物という意味です。
Gimp 系のソフトでレイヤーを使っていると必ずブチ当たるのがこのフロートという概念です。
フロートという言葉通りに解釈すると、Seashore では画像の一部を選択して 選択>選択範囲をフロート と選ぶと以下のような感じの状態になっていると考える事が出来ます。

フロートされた状態では、下の画像に影響を与えずに画像を移動させる事が出来ます。
また貼付けたい場合はレイヤーウインドウで下のレイヤーをクリックします。
つまりフロートとはペースト(貼付け)の確定前の状態のことをいう訳です。

▼カスタムブラシの作り方と使い方

Seashore では Resources フォルダ内の brushes フォルダに .gbr という形式のファイルを追加する事でカスタムブラシを使えるようになります。
.gbr ファイルは Gimp を使って自分で作る事が出来ます。

♦ Gimp でブラシ (.gbrファイル) を作成
  1. ファイル>新しい画像をクリックして作りたいブラシにあわせた大きさのドキュメントを グレースケール で作成
  2. ブラシパターンを描く
  3. ファイル>名前を付けて保存 をクリック
  4. ファイルタイプを選択をクリック
  5. リストの中から Gimpブラシ を選択して保存をクリック
  6. 描画間隔を1に設定して保存をクリック(描画間隔はSeashoreでも変更可能)




出来た .gbr ファイルを Seashore の brushes フォルダに入れて作業終了です。

.gbr ファイルは日本語リソースの追加と同じ要領で追加します。

グレースケールで保存すればブラシの透過具合などは Seashore が適切に処理してくれます。

▼配置メニューのなぞ

レイヤー>配置 の通常灰色表示になっているメニューは、次のようなときに使う事が出来ます。

  • 複数のレイヤーがある
  • 整列したいレイヤーがカンバスサイズ (基準となるレイヤー) よりも小さい
  • レイヤーが二つ以上リンクされている

ここまでしてやっと使う事が出来ます。

さて、この灰色表示の配置メニューの挙動は少しわかりづらく、「選択されたレイヤー 以外の リンクされたレイヤーが動く」という少々ややこしい動きをします。
なので例えば A のレイヤーを左寄せしたいという場合は次のようにします。

♦レイヤーの整列(左寄せ)
  1. A と背景レイヤーをリンクさせる
  2. 背景レイヤーを選択する
  3. 左寄せ を選択する

レイヤーを整理したい場合は背景レイヤーをカンバスサイズに合わせた上で一つずつやっていくのがわかりやすいかと思います。

▼画像解像度とカンバスサイズと画像の拡大/縮小

これらは全て同じような動きをしますが、次のよーな違いがあります。

♦各メニューの違い

  • 画像解像度…ピクセルの大きさを変える
  • カンバスサイズ…ドキュメントの描画領域を広げる
  • 画像の拡大/縮小… 画像のピクセル数を増やす/減らす

A はドット絵やアイコンなどを描くのに使えそうです。
B は紙面が小さいと感じたら使いましょう。
C は大きな画像を小さくするのにどうぞ。

▼ドキュメントの大きさ変更

Seashore はカンバスのサイズとレイヤーのサイズの設定が明確にわかれています。
カンバスのサイズを変更してもレイヤーのサイズは変わらず、またレイヤーサイズを変更してもカンバスのサイズは変わりません。

カンバスサイズを広げたときに描けない領域が出来てしまうのは、レイヤーサイズをカンバスサイズに合わせて広げていないからです。
そんな時には レイヤー>レイヤー境界の自動処理>カンバスの大きさに合わせる メニューでレイヤーをカンバスに合わせます。

ドキュメントの大きさ変更は カンバスサイズをいじる→レイヤーサイズをいじる という操作をワンセットとして覚えておきましょう。
・・・まあリサイズ時に↓のオプションのチェックをONにしておけばいいだけの話なんですがね。

▼効果(Effects)メニューの効果一覧

割と充実している効果メニューの Blur・Color・Enhance それぞれに内包されているコマンドを実行するとどうなるか、という一覧です。

Blur : ぼかし
ガウスブラースライダを右に動かすほど強くぼかします。
ブラーガウスブラーとほぼ同じ機能です。
ガウスブラーのほうが処理が速いので、そちらをオススメします。
Color : 色
CMYK に変換? よくわからない機能です。
グーグル先生に聞いてみると「CMYK 変換は商業印刷用のなんたらかんたら」という事で、ホビー用途ではあまり必要のない機能のようです。
グレースケール画像を白黒にします。
ポスタライズ画像を減色します。
スライダを左に動かす程色が少なくなります。
レベル補正画像を二階調の白黒にします。
うまく使うとスキャナで取り込んだ線画などをクッキリさせる事が出来そう。
明るさとコントラスト画像を明るくしたり暗くしたり、明暗をハッキリさせたりします。
色相・彩度および明度画像の色味をコントロールします。
スライダを少し動かすだけでサイケなアートが出来上がります。
階調反転画像の色を反転します。
サスペンス劇場的な効果が得られます。
Enhance : 高める(?)
シャープぼやけた画像をクッキリさせます。
しかし限界はあります。

正しい動作なのかよくわからない機能もありますが、多分自分の使い方が悪いんだと思います。
上手に使って素敵な作品を仕上げてください。

▼文字入力

画像に文字を貼り付けるには、テキストツールを使います。
Seashore の文字入力機能は Photoshop のように融通が利きません。
OKボタンをクリックして文字入力を確定してしまうと再編集ができない形に処理されてしまうからです。
また、OSX 標準のフォントパネルを使えはしますがなぜか文字装飾の機能は使えません。
しかし代わりにテキストエディットを使ったりレイヤーを上手く使ったりする事である程度の効果は実現出来ます。

♦文字入力の基本

  1. テキストツールを選択しカンバスの適当な位置でクリック
  2. テキストボックスの中にテキストを入力する
  3. フォント… ボタンをクリックしてフォントパネルを出す
  4. 使いたいフォントを選択する
  5. OK をクリックして確定

レイヤーに貼付けられた時点で文字はラスター画像として処理されてしまうので大きさやフォントの変更はできません。
なのできれいに仕上げたい場合は OK をクリックする前にフォントパネルであれこれいじってください。

フォントパネルの文字装飾を使わなくても実現出来る効果の一例として、ドロップシャドウ(浮いたように影を落とした効果)の付け方を以下に置いときます。

♦ドロップシャドウ付き文字を作る

  1. テキストツールを選択してテキストを入力
  2. テキストを入力したレイヤーを複製
  3. 複製元のレイヤーを視点移動ツールか方向キーで少しずらす
  4. 必要に応じて透明度を変えたりぼかしたりして完成

▼環境設定を見てみよう

環境設定の各項目を変更するとどうなるかという説明です。
一部謎の設定もあるので自分で調べてみよう!。

♦一般

Window Settings
起動時に新しいドキュメントを作成するチェックを入れると Seashore を起動した時に自動的に白紙のドキュメントを作成する為のウインドウを表示する
情報パネルを半透明にするウインドウ>ユーティリティウインドウ>情報を表示 で表示されるカーソル座標などが表示されるウインドウを半透明にする
警告メッセージを表示しないというふうに訳したけど、チェックを入れても切っても変化が無いので実は違うのかも
効果の設定を独立したウインドウで表示するチェックを入れると選択>効果の各項目のウインドウがドキュメントウインドウから分離された単独のウインドウで表示される
Draw Settings
画像のスムージングチェックを入れると虫眼鏡ツールで縮小表示した時、画像にアンチエイリアスが掛かる
描画の高速化チェックを入れるとペンで線を引いたとき描画がカーソルに追従するようになる
しかし曲線の途中の描画を大幅に省く事で高速化を実現しているため、滑らかな曲線を引けなくなる・・・みたい
常にクロスヘアカーソルを使用するカーソルの見た目をツールごとに変えずに、シンプルな + マークを常に使うようにする
最初の筆圧を感知しても無視する訳をそのまま鵜呑みにすると MacOSX10.4 ユーザー以外には関係のない項目
当時は 10.4 でタブレットに関する問題があったらしい
Program Settings
アップデートをチェックするチェックを入れると Seashore のアップデートを自動的にチェックする
・・・開発は一応続いていると公式の BBS にあったけどどうなんだろう

♦新しい画像

Image Settings
新規作成時のドキュメントの横幅のデフォルト値
高さ新規作成時のドキュメントの高さのデフォルト値
▲▼設定値の単位を変える
  • px…ピクセル
  • in…インチ
  • mm…ミリ
解像度新規作成時のドキュメントの解像度のデフォルト値
カラーモード新規作成時のドキュメントのデフォルトのカラーモード
  • RGBカラー…色あり
  • グレイスケール…白黒
背景を透明にするチェックを入れると背景レイヤーが透明の状態でドキュメントが作成される
透過 gif ファイルを作る時に便利

足回りを整えておけばより快適に作業出来ます。
一度確認してみましょう。

▼ドキュメントの保存と保存形式

描いたらちゃんと保存しましょう。
保存しないと他で使い回したり出来ないばかりか、費やした時間が無駄になります。
また、ドキュメントの保存はマメにしましょう。
ここでは簡単に保存形式の解説もします。

♦ドキュメントの保存
絵の保存はメニューバーの ファイル>保存 か 別名で保存 を選んで行う
  • 保存
    初回保存時は名前を付ける為のウインドウが出てくるので、好きな名前を付けて保存をクリックする
    二回目以降は同じファイルに上書きされる
  • 別名で保存
    既に保存したファイルに上書きしたくない時などに選択する
    Seashoreはファイルのバックアップを取る事を推奨しているので、一度は同じファイルを別名で保存しておくとよい

保存ウインドウは "保存" "別名で保存" どちらを選んでも同じ OSX 標準の物が出てきます。
ファイルブラウザ部分で保存場所を選んでファイル名を入力し保存形式を選んで保存をクリックして保存します。

♦保存ウインドウ

  • ファイルの名前を入力するボックス
  • 保存場所を選ぶ
    Finder と同じ操作で選ぶ事が出来る
    この部分が表示されていない場合はAの右側にあるボタンをクリックすると出てくる
  • 保存形式 (後述) を選択する
    形式によっては圧縮率などをオプションボタンをクリックする事で指定出来る
  • チェックを入れると拡張子 (ファイル名の.jpgの部分) が見えない形でファイル名が付けられる
  • その名の通り新規フォルダを作成する
  • 保存したいなら保存を、やっぱりやめたい場合はキャンセルをどうぞ

Seashore では 6 つの形式でファイルを保存出来ます。
ウェブにアップしたいとか劣化させずに作業を中断したいなど、目的に合った形式を選んで賢く保存しましょう。

Gif(ジフ形式)アニメ塗りの絵など、色数の少ない画像向きの形式
透過色が扱えるがPNGのように色付きの透過色は扱えない
非可逆圧縮 (Seashoreで再度開いても元の画質では開けない) なのでこの形式で保存すると元画像よりも劣化する
JPEG(ジェイペグ形式)写真など多くの色が含まれている画像向きの形式
こちらも非可逆であり劣化する
JPEG2000(ジェイペグにせん形式)JPEG と大体同じような形式
しかしブラウザなどの対応がいまいちなので素直に JPEG 形式を使った方がトラブルも無く安心
PNG(ピング形式)Gif の代替として生まれた形式
Gif よりも多くの色と色付きの透過色 (半透明) が扱えるのが利点
色付きの透過色が扱える事で、ホームページなどで背景が透けるボックスを作成出来たりする
しかし少し古めのブラウザでは対応していない物もある為注意
TIFF(ティフ形式)色々とややこしい形式
ソフトによってはレイヤーが扱えたりするが Seashore ではレイヤーを扱えない
明確な目的がある人以外は敢えて使う必要も無い気が
XCF(エックスシーエフ形式)Photoshop でいう所の PSD のような作業用の形式
レイヤー・合成・チャンネル・不透明度など全ての情報をそのまま保存しておける
クイックルックや Photoshop で開く事は出来ないが、GIMP で PSD 形式にそのまま書き出す事が出来るのでほぼ不便は無い


作業を中断するなら XCF、ウェブで使うなら Gif や JPEG と使い分けると便利です。

0 件のコメント:

コメントを投稿